Finn Peters/Music Of The Mind
ジャズ・サックス及び、フルート奏者のFinn Petersが2010年にリリースした3rd Album!
Yee Kingが、Petersをロンドンのゴールドスミス大学でコンピュー開発研究を行うMick Grierson教授と引き合わせたことから、Petersがコンピューターで音楽を制作することについての興味を一層深めたことが切っ掛けとなり、今作 は、ジャズの生演奏とエレクトロニクスを融合した編成となったそうだが、今作は、ドラムスに、Zero 7、Elmore Juddなどで演奏をしてきたTom Skinner、チューバでKeith Tippettのバンドなどにも参加してきたOren Marshallなどが参加をしている
因に、Grierson 教授は本作にもBCIというソフトウェアの開発で関与しているそうである
主なエレクトロニクスを担当するのは、前作同様、Yee-King名義でエレクトロニカ、IDM系作品を発表しているMatthew Yee Kingである
前作『Butterflies』は、あくまでジャズ・コンボとしての土台をエレクトロニクスで彩っていたのに対し、『Music Of The Mind』は生楽器の演奏とコンピューター・プログラミングを対等に扱っているのが面白い!
今では、コンピューターの導入に積極的な音楽家も多く、 ジャズの世界でも昔からPat Metheny、Herbie Hancockといった大物たちが取り組んでいるし、ニュー・ジャズという流れの中からBugge WesseltoftやNils Petter Molvaleなども脚光を浴びた訳だが、Pat Methenyはオーケストリオンというシステムを開発し、ひとりでコンピューター制御されたオーケストラ演奏をやってしまい、それがジャズの醍醐味であ る即興演奏にも対応し、演奏と同時進行で作曲までも行うというもので大きな話題を呼んだものである
生演奏とほとんどシームレスにコンピューターが繋がるようになった今では、聴いている方もそれと言われなければ気づかないことも多いのではないだろうか?