Kagawa 2011 ~ A Day In The Life Of Kagawa Vol.7 – Isamu Noguchi Garden Museum Japan
イサムノグチ庭園美術館 2100YEN(予約制)
古い蔵を移設して自らの手を加えた工場には、代表作「エナジー・ヴォイド」などが展示されている。
花崗岩が取れる為、すぐそばにも加工場が。
石垣に囲まれた「マル」と呼ばれるアトリエでは様々な石を取り寄せて制作活動に励んだ。
アメリカと日本を行き来していたイサムの日本の家も外から見学することが出来る。
近くの公園にも石が並べられている。
イサムノグチ
1904年米ロサンゼルスで私生児として生まれた。2歳で母と来日するまで父の顔を知らずに育った。親子三人の暮らしは長くは続かず、母子家庭で必死で働く母を見て育つ。ハーフへの差別に苦しみ孤独な少年時代であった。青年期には才能を開花しだすが、それでもなお日本にいればアメリカ人、アメリカにいれば日本人と見られ孤独を感じないことはなかった(実際、広島記念公園の慰霊碑のデザインは原爆を落としたアメリカ人の作品だとして採用されなかったり、アメリカ大統領の慰霊碑のデザインは日系であることを理由に採用されなかったことなどがあったと言われている)。そして「未来の彫刻は地球そのものに刻み込まれる」と思いつく。戦後の日本で禅の庭や伝統技術に触れ、一層東洋的な香りのする作品を発表していく。孤独と戦い、国や人種ではなく地球という一つの場所に作品を遺して1988年の冬、永眠した。