Moodymann/Forevernevermore
デトロイト・テクノやディープ・ハウスの分野で人気のあるMoodymannというアーティスト名義で活動するKenny Dixon Jr.は、デトロイト出身のDJ上がりのミュージシャンである
1997年にカール・クレイグのレーベルPlanet Eから作品をリリースし、フランスで人気になった彼だが、90年代にレコード店で働いていた頃、デトロイトのOutcast Motorcycle ClubでレジデントDJをつとめており、その当時から腕には定評があったそうだ!
THEO PARRISHと共に、多くの人から賞賛されDETROIT HOUSE発のアンダーグラウンド界のトップアイドルに君臨した頃にPLANET Eからリリースしたシングル・コンピや95年-00年のシングルをコンパイルした通算3枚目にあたる今作は、貴重な12インチ音源が中心に収録されていて彼の初期から中期頃までのキャリアを知るには最高な作品である
ベースラインが印象的な”Spiral”ネタのディスコ・ハウス”Don’t You Want My Love”、サンプリング・ソースとしても有名なサントラ”Roots”からは”Mama Aifambeni”ネタの”Meanwhile Back At Home”、そしてロフト・クラシック”Whistle Bump”ネタでこのアルバム・タイトルにも掲げられた”Forevernevermore”など、数々のジャズ、フュージョン、ソウルを借用したトラッ クが多数
アフリカン・アメリカンのアイデンティティとエディット的手法を武器にDISCO, SOUL MUSIC, FUNKからグルーヴを抽出しAMP FIDDLERやNORMA JEAN BELLらも参加して構築した文句なしの作品群は質の高いブラック・ミュージックであり、独特なサウンドはカッコ良すぎである