青梅市にある旧吉野家住宅へ
慶長16年に吉野織部之助が新田の開発に着手し、新町村が誕生したそうだが、このエリアは水が取れなかったこともあり、発展し人々が定着するまで考えられないくらい長い時間がかかったそうである
(写真にある井戸を掘った時には20m以上も掘ってやっと水が出たと言う程!)
その新町村の名主を代々勤めてきた吉野家が安政2年に建てた住宅がこの家である
お金持ちであった吉野家は段構えの玄関、更に右側と左側で階級を示す部屋作りがなされているのが特徴で、玄関から向かって左側が上流階級向けの部屋となり、右側が庶民向けといった構成となっている
畳を見てもらえば分かりやすいのですが、この頃は使う人の身分によって仕様が異なり、大きさや厚さ、畳縁の色や有る無しなど色々と定められていたそうである
更に、左側へ進むと飾り窓や部屋毎に許可を得ないと付けられないと言われている鶴などのマークが取り付けられている
右側は、農家だったせいか使用人が溜まっていたであろう土間があり、囲炉裡や大きな醤油ダルなんかもあって見応えあり