I Must Change MY Life & Love For Me, Foget your Dream and Make It True !
人生の節目に思い出す、あのフレーズ
角松敏生さんの通算16作目シングル「I Must Change MY Life & Love For Me」。
カップリングに収録されたインストゥルメンタル・バージョンは、サックスとギターが歌声を置き換えるかのように旋律を紡ぎ、いま聴いても胸を熱くさせてくれます。のちに歌入りはベストアルバム『1988-1993』に収録されましたが、当時のシングルでしか味わえない特別感がありました。
私が角松敏生さんを知ったのは小学生のころ。社会科の女性の先生が教えてくれたのがきっかけで、5歳上の兄やSAKOSHINさんの影響もあり、以来、ほとんど“角松ライフ”ともいえる人生を歩んできました。
この曲は中学生の頃にリリースされたものですが、当時の私には、歌詞の中に登場するフレーズ
「I Must Change My Life & Love For Me」
「Forget your Dream and Make It True」
この意味を理解することは難しかったのです。
フレーズの意味
- 「自分のために生き方を変え、愛し方を変えるんだ」
→ 誰かに合わせたり、状況に流されたりするのではなく、「自分らしい人生の軸」を持ち、それに沿って行動すること。 - 「夢にすがるんじゃなく、叶えて現実に変えろ」
→ 夢をただ語るだけで終わらせず、行動と努力で“現実”に引き寄せる強さを持つこと。
この二つのメッセージは、夢と現実のあいだでもがく思春期の私には重すぎたかもしれません。しかし大人になり、さまざまな選択や岐路に立つたびに、ふと心の中に浮かんでくるのです。
節目ごとに響くパワーワード
人生は、誰にとっても思い通りに進むものではありません。挫折や裏切り、時にはすべてを失うこともあります。それでも、このフレーズを思い出すと「自分を変えることで、道は拓ける」という勇気が湧いてきました。
夢を抱くのは簡単です。でも、それを現実に変えるには、自分自身を変え続ける覚悟が必要。角松さんのこの曲は、その覚悟を思い出させてくれる私の“人生の節目の応援歌”です。