My KAMIKAZE & Evolving Manabu Iwakoshi Project Collection ~ Archive
あるカスタムビルダーなるお兄さんと出会う
その人は良い意味で昭和を感じさせる出で立ちで、最初はバブ(ホンダのCB250T HAWK)とかをカスタムしているのかと思わせる風貌であった
私の会社へ、そのカスタムビルダーからの依頼だという事で、渋谷にあったBACKDROPのプレスの方から米軍が実際使用していたテントを用いた洋服の製作依頼が入った
?
カスタムビルダーと聞いていたから依頼主の要望に合わせてバイクをカスタムするバイクのデザイナー的職業の人かと思ったら
なんと?
それは、一般的にアパレル業界で言われているリメイクを超越した作風で、アメリカの時代背景に沿ってVINTAGE衣料からのパーツどりから、その素材を用いて一から再構築することを得意とする人であった
その後、世田谷ベースの企画関係をはじめとした所ジョージさんとの仕事、TOKIOの長瀬氏、北野武さんの衣装から新世紀エヴァンゲリオンの企画ものなど
ゲリラ的に活動を行なっている事を知る
カミカゼ名義でVINTAGE衣料のショップ兼、独自の視点でカスタムしたアイテムを展開している頃に依頼したアイテムである
このアイテムは、カミカゼが1946年頃の銀座にあったThe US Army Tokyo PXを意識したTOKYO POSTEXCHANGEへと変貌した時期の作品である
そんなこだわりの強いチームとリーマンショックと呼ばれる経済危機の前夜から行動することになる訳ですが
リーダーのManabu氏は、現在まで一貫した哲学を持つ
彼の考えている創作は、セールスを意識したポピュリズムに偏ることもなく、あくまでもポピュリスト向けと言いますか
頑なに、ブレない精神で表現を続けている
あるエピソードを紹介しよう
全てハンドメイドにこだわる彼は、カスタムに使用するパーツの手入れやアレンジからプリントからステンシルにしろ自ら行なっているのか
いつも食事に呼び出すと手が真っ黒だ
連れ回す私と別れたらまた、アトリエに戻って朝まで作業を行なっていたみたいです
(スタッフの愚痴により判明)
スタッフもストイックに愛し、仲間と共に衣料の解体から再構築への縫製なども行なっている
そんな彼との付き合いも、だんだん長くなってきた訳ですが
それはType Of Bloodが同じということなのか
それともPopulistが故になのか
いまだに分からないが、私のグループの中では一番芸術肌で、一番表現者として確立した一人である
そんな彼はお金主義社会では、大変珍しいくらいブレずに自己表現を地道に続けている人なんだと思います
久しぶりに朝まで飲んで、昔から変わらないManabuからプレゼントをいただいたので記事にしてみました
Evolving Manabi. I Project……
期待してます