Wu-Tang Clan/Enter The Wu-Tang (36 Chambers)
ハードコア・ラップと言えば、Wu-Tang Clanが93年にリリースしたデビュー盤にあたるEnter The Wu-Tang (36 Chambers)を忘れてはいけない!
強烈なカリスマ性を持つ、ヒップホップ集団Wu-Tang Clanは、総指揮官であるRZAを筆頭に、総勢何十人もの戦闘員が、異様な迫力のラップで、火花を散らすかのごとくハチャメチャにブチかましたナンバーを披露し、リスナーを圧倒させた
また、RZAが制作するサウンド・プロダクションの奇抜さにも度肝を抜かされたものであり、カンフー映画『少林寺』をモティーフにする斬新なアイディアは、非常にセンセーショナルなものであった
その後、ホラーコアという新たなジャンルまでもを生み出すことになり、多くのフォロワーが続々と登場して、一大ムーヴメントを巻き起こした
今作からは、Protect Ya Neck、Method Man、Da Mystery Of Chessboxin’、Shame On A Nuh、Can It Be All So Simple、Wu-Tang Clan Ain’t Nuthing Ta F’ Wit、C.R.E.A.M.などがシングル・カットされヒットを連発!
因みに、RZAは下積み歴が長く、Robert DixonやBobby Digitalとしても活動をおこなっていた
特筆すべき事は、RZA、Method Man、Ol’ Dirty Bastard、Raekwon、Ghostface Killah、Masta Killa、GZA The Genius、Inspectah Deck、U-Godをはじめ、ぞろぞろとメンバーがソロとして作品をリリースするまでに成長した功績である