個人的なWHITE’S vs. WESCO
よく知らない頃は、似たような値段の靴で、どのブランドが良いかみたいな記事を読みながら検討していた訳ですが、試着では分からないことも多いので、気になるものを片っ端から購入してきた訳ですが、アメリカ物に関してはお世話になっている師匠や取引先の兄貴的な存在のパイセンに教えてもらって勉強してきました
フィッティングに関してベテランのスタッフが常駐している老舗アメカジ専門店や詳しいパイセンに聞いて購入した物はトラブルが少ない
もう30年くらい愛用しているものもあるので、値段が高いだけでなく、実際かなり履けるのだという事を証明している
時が流れる中で感じるのは、メーカーやブランドが買収されたり、仲良くなったスタッフが居なくなったり、海外のメーカーやブランドの場合、為替の影響を受けるので、サービスも含めて不満な事も多いのですが、長い間、相棒として履いてきたので、そんな事もどうでも良いくらい思い出になっています
正直、褒められる事は少ない…
ある小さなコミュニティーというか、ファッション業界でもアメリカ物が好きなおじ様や、バイクカルチャー側の人は褒めてくれる
したがって、好きじゃないと買ってはいけない領域だと思います
個人的な意見として、ワークブーツでも編み上げ系や短靴はWHITE’S、エンジニアやウエスタンブーツ系はWESCOといったように選んできたのですが、例えば、WHITE’S社は、ラグソール系をビス留めで補強します。森林火災の消防活動において熱などによりソールが剥がれることを防ぐためだと言われています。そして標準装備で100番ソールの最高グレードとも言える「耐火 耐油 耐氷」ソールを採用。対してWESCO社の場合は、追加オプションで「耐火 耐油」の100Fソールを選択できます。ソールの形状を見るとWESCO社はフラットで平ら。WHITE’S社は緩やかに凸となっております。 WESCO社はスチールシャンクという鉄筋を使い、WHITE’S社は「オールレザーレジェンド」と自賛するぐらいのブランドであり、鉄ではない分厚いレザーシャンクを使用しています。また、WHITE’S社が特許を取得している土踏まずのアーチに程よくフィットしサポートしてくれるArch Easeは疲れ知らずですね。といったように、それぞれブランドの個性があるので好みが分かれます。
90年代の半ばだったと思うがNEPENTHESのショールームで見たのがWHITE’Sで、その後、文化のクラスメイトのAKIRA YAMADAが日本で売り始めた頃のクロムハーツに合わせてWESCOのエンジニアを履いていたのが初見でした
その後、プロペラ、バックドロップのパイセン、特に木山さんや中里さん、三好くん、上野にあるQUARTERの浜田さんなんかにお願いして特注で製作したのが私のコレクションとなります
WHITE’Sに関してはNEPENTHESバージョン、WESCOに関してはChrome Heartsにリクエストしたバージョンなどもトライしてます
それにしても現行の価格は買えるような状況ではないので、保有しているモデルをローテーションしながら大切に履いていくしかないと考えてます
WHITE’S社のルーツは、18世紀半ばのアメリカで起きた南北戦争より前の東海岸における重工業の拠点として発展したヴァージニア州で、労働者を足元から守るべく、ひとりひとりにジャストフィットする堅牢なワークブーツをオーダーメイドで製作する為に創業、現在はワシントン州の街スポケーンに本社を構える
WESCO社のルーツは、1918年、ポートランドにWEST COAST SHOE COMPANYを創業、略してWESCOというブーツメーカーで、戦後、多くのメーカーが大量生産へと移行するなか、頑なにハンドメイドによる自社生産にこだわっている。現在はオレゴン州に本社を構えていて、100年以上の歴史を持ち、WESCO社が世界的なブーツメーカーとなった今でも、155もの工程を経て生産されるハンドクラフトのワークブーツは、ロガーなど頑丈なブーツを必要とする労働者たちを魅了し、変わらずその姿勢を貫き続けている
北米西海岸に位置するアメリカ合衆国33番目のオレゴン州。太平洋に沿って北にワシントン州、南にカリフォルニア州と接し、内陸の南東はネバダ州、東はアイダホ州である。北はコロンビア川、東はスネーク川が州境の大半を形作っている
WHITE’S vs. WESCOに関しては、用途やモデルによるのでどちらが良いとは言えないです笑