Miyazaki 2016 ~ A Day In The Life Of Miyazaki Vol.5 – 青島
青島神社が鎮座するこの神聖な島で、自然の造り出す美と海幸山幸神話
奇岩「鬼の洗濯板」が島を囲む、周囲1.5kmほどの小さな島・青島(あおしま)
古くは聖なる島として、普段は青島神社の神職しか入島できなかったが、現在は青島海水浴場から弥生橋を渡って誰でも参拝することができる
近づくほどに驚かされるのが、「鬼の洗濯板」と呼ばれる奇岩の成す景観
波の浸食と隆起によって生み出された独特の景観は、「青島の隆起海床と奇形波蝕痕」として国の天然記念物に指定されている
島へ渡ると、青島神社の真っ赤な社殿が迎えてくれる
ここは海幸山幸兄弟の伝説の地であり、また山幸彦と豊玉姫のロマンスの地でもある
縁結びの神様としても人気が高く、多彩な神事で運を試したり願いをかける老若男女で賑わう
島全体はビロウジュをはじめとする亜熱帯性植物群落に包まれ、潮風を感じながらのんびり散策するのも心地良い
種子植物の自生および栽培品併せて74科174種2亜種5品種計209種、これにシダ植物17種を加えた226種が島内にあります
大正10年(1921)3月3日天然記念物に指定「青島熱帯性植物産地」
昭和27年(1952)3月29日特別天然記念物に指定「青島亜熱帯性植物群落」と名称変更されました
これらの植物群落が生じた理由として、次の説が考えられています
1、漂着帰化植物説(日本海流によりフィリピン・台湾・中国南方方面より漂着した種子・生木が活着して漸次繁茂した)
2、残存説(新第三紀前繁茂していた高温に適する植物が気候風土環境に恵まれて残存した)