Golden Age Hip Hop Masterpiece
ヒップホップ黄金期の伝説が蘇るゴールデン・エイジ・ヒップホップ・マスターピース・シリーズ!
1980年代半ばから1990年代初頭、ヒップホップ・ミュージックが大きな進化を遂げ、数多くの革新と伝説が誕生した「ゴールデン・エイジ・ヒップホップ(Golden Age Hip Hop)」。日本では“ミドルスクール”とも称されるこの時代は、ラップの芸術性が飛躍的に向上し、今日のヒップホップの礎を築いた歴史的黄金期として語り継がれている。
ニューヨークを中心としたこの世代には、Run-D.M.C.、UTFO、LLクールJ、フーディニといったパイオニアたちが登場し、ラップの表現力に革命をもたらした。ジュース・クルー・オールスターズ、ラキム、KRS-One、チャックDといったアーティストたちは、リリックに機知と鋭さを加え、サンプリングによる革新的なサウンドメイクを展開。さらに、デ・ラ・ソウル、ア・トライブ・コールド・クエスト、ブラック・シープ、リーダー・オブ・ザ・ニュースクールといったグループは、思想的な深みを帯びた楽曲でコンシャス・ヒップホップの先駆けとなった。
この時代のラップは、ニューヨークからフィラデルフィア、ニュージャージー、シカゴ、そしてカリフォルニアや南部へと広がり、地域ごとの独自性をもった新しいスタイルが続々と登場する。スカーフェイス率いるゲトー・ボーイズやUGKといった南部の重鎮たちも、この時期にその頭角を現し、後の地位を確立していった。 また、シュガーヒルやエンジョイに続くインディペンデント・レーベルとして誕生したデフ・ジャムは、LLクールJやパブリック・エネミーらの活躍を背景に一躍メジャーシーンへ。後にコロンビアの配給によってさらなる飛躍を遂げた。
そんなヒップホップ史上、最も熱く、革新的だったこの時代の名盤・レア盤を完全復刻するプロジェクト『ゴールデン・エイジ・ヒップホップ・マスターピース・シリーズ』は、第二弾まで存在したが、それ以降のリリースは今のところ確認できない。
CDとしては日本初リリースとなる作品も多数ラインナップ。最新のデジタル・マスタリング、新規日本語解説、さらにボーナストラック付きという豪華仕様で、コアなファンはもちろん、新たにゴールデンエイジの音を知るリスナーにも届けられる。
KRS-Oneを擁したBoogie Down Productionsが所属したB-BOY RECORDS、EPMDやNICE & SMOOTHを輩出したFRESH RECORDS、Jungle BrothersをデビューさせたIDLERSなど、当時の“最前線”を記録したインディーレーベルの名盤が続々とアーカイブ化されていく。
ヒップホップがただのブームではなく、カルチャーとして成熟していく過程をリアルに刻んだ“黄金期”のサウンドに、今こそ触れる時。
最近整理をしていたら、CDが出てきたので聞き直しているが、インターネットで調べたら在庫もほぼ無くなっていたので記事にしてみた。
